パンドラ3

−ギリシャ神話を巡る演劇・ダンスの3つの冒険− 双身機関×トライフル×よこしまブロッコリー

  2010年12月23日(木・祝) 双身機関 × トライフル
           24日(金) 双身機関 × トライフル × よこしまブロッコリー
           25日(土) トライフル × よこしまブロッコリー
           26日(日) 双身機関 × よこしまブロッコリー

  名古屋市千種文化小劇場
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出演者インタビュー vol.3 【松丸琴子・稲葉みずき】

「パンドラ3」出演者不定期連載インタビュー、第3弾。最終回です。

第3弾インタビュー 松丸琴子・稲葉みずき(トライフル出演)
インタビュアー にへいたかひろ(よこしまブロッコリー 代表)

今回は、トライフルの稽古場にお邪魔しました。

===============

にへい : 今日はトライフルの役者、松丸琴子さんと稲葉みずきさんに来ていただいてます。よろしくおねがいします。
松丸 稲葉 : よろしくお願いします。
にへい : まず稲葉さんの方からお聞きしたいんですけど、トライフルに入る前はどういう活動をされてたんですか?
稲葉 : 演劇は、高校演劇からなんですけど、最後の年に中部大会まで進んで、次点の賞をいただきまして、それから「ああ、演劇やりたいな」と思いまして。最初は劇団うりんこ研究所に所属しました。その後しばらくフリーで活動してたんですけど、何かオーディションに応募したいと思いまして、最初は「柿喰う客」(東京の劇団)の公演オーディションを受けました。それに合格しまして、三重と東京での公演でご一緒させていただきました。で、その折に、片山さんにお会いできる機会がありまして。その時、トライフルのオーディションのチラシも(公演会場に)置いてあったんです。それで(オーディションに)応募して、まずはスタッフとして参加させていただけることになって。それが、トライフルの公演に関わるようになったきっかけです。



にへい : それは、(トライフル公演)一番最初の?
稲葉 : はい、(2010年)2月です。
にへい :あ、千種セレクションの、
稲葉 : 『地上から110cm』の時の。
にへい : ああ、じゃあそれが出会いだったんだ。
稲葉 : そうです。その後も、オーディションだったり、人のつてだったりでトライフルやオレンヂスタの公演に参加させていただいてます。
にへい : じゃあ今は、トライフルもやりつつ、他の公演にも参加してる、っていう。
稲葉 : はい、そうです。
にへい :  じゃあ、演劇漬けな日々(笑)
稲葉 :漬けです(笑)
三人 : (笑)
にへい : 松丸さんの方は、逆にNEVER LOSE 時代からずっと一緒に作品づくりをしてますよね。
松丸 : そうですね。
にへい : 僕が出会った当初、「制作の方」っていうイメージがあったんですけど、今年、東京で役者として8年ぶりに活動再開されて。で、今回も役者として参加されるということなんですけど、
松丸 : はずみがついちゃって(笑)
にへい : (笑)8年ぶりに役者を再開するって、やっぱりすごいエネルギーがいるだろうから、何かきっかけがあったのかなと思うんですけど。
松丸 : 「縁」ですね。菅間馬鈴薯堂(すがまぽてとどう)さんのところに出していただいて。最近・・・ここ一年くらいかな、稽古を見学させていただく機会がありまして、で、ちょこちょこ行くうちに、あまりにも稽古が面白いので、手伝わせてもらおうと思って。で、受付の手伝いをしたりしてるうちに、周りの方たちに「おまえここで復帰しろよぉ」と言われ(笑)。その上、演出家の菅間さんにすごく(私を)薦めてくださる方がいて。どうしようかなと思いつつもすごく嬉しかったし、言われてるうちに、やっぱり「やりたいな」っていう気持ちがむくむく沸いてきて・・・で、片山にも相談したんです。そしたら片山が、「菅間さんになら預けてもいい」と言ってくれて。「じゃあ、お願いします!」ということで、役者復帰となりました。



にへい : (復帰してみて)どうですか?僕も、4年ぶりの舞台っていうのを経験したことがあるんですけど、相当きつかった覚えがあるんで(笑)
松丸 : (笑)きついというか・・・最初、どう声を出すかも忘れていて(笑)。恥ずかしかったので、8年ぶりだと周りにがんがん言ってハードルを下げようと(笑)周囲の方々に甘えさせていただいた感じですねぇ。
にへい : ちなみに、NEVER LOSE時代には役者はされてたんですか?
松丸 : 旗揚げから第3回目までは出てました。第4回目の、(カンパニーとして)軌道に乗るぞっていうくらいの時期から、裏方に。
にへい : 外(裏方)から見てて思うことが、逆にブランクの間に蓄積されて、いい方向に出ることもあるんじゃないですか?
松丸 : そうですね・・・菅間さんが、私のブランクの間の苦労とかをすごく「あなたは、苦労しているからいい」と言ってくださって、ああ、それでいいのかな、って。
にへい : ああ、すごく演出家らしい言葉ですね。その人の身体から滲み出てくるものが欲しかったっていうことでしょうね。
松丸 : ただ、今回はそのことに調子に乗らずにやらないとな、と思ってます(笑)
にへい : じゃあ、ちょっとトライフルについてお聞きしたいと思います。流れでそのまま松丸さんにお聞きしますが、松丸さんはトライフルとNEVER LOSEの両方を役者として体感してると思いますが、演出・片山さんの当時(NEVER LOSE時代)と今の違いみたいなものは感じますか?
松丸 : そうですね・・・・言葉がやわらかくなりました。今でもキツいとは思いますが(笑)
稲葉 : ああ、(長谷川)宏樹さんも言ってました。
松丸 : 前はもっと・・・怖かった、というか、あ、理不尽でしたね(笑)
三人 : (爆笑)



松丸 : まあ、あたしが出会った当初、彼は21歳でしたし。
にへい : ああー!若いうちは自分がこうしたいっていう思いを、ね(笑)。で、今はいろんなことを受け止めて、あらためて伝えることができる、と。なるほど。それって作品にも空気として乗りますよね、きっと。僕の印象でいうと、やわらかいというか、パーソナルな部分をNEVER LOSE時代よりも、トライフルには感じますね。では稲葉さんにお聞きしたいんですけど、稲葉さんは今まで名古屋でいろんな演出家さんの作品に関わってると思いますが、稲葉さんから見た片山さんって、どういう印象ですか?
稲葉 : いやもう、ほんと、すごい人としか言いようがないですね。まず、役者のことを何もかもお見通しなんです。「今、ここ(相手)に(台詞を)当ててないよな」とか、「独りで演ってたよな」とかが、みんな筒抜けなんですね。なので、ああ、この人は間違いない人だなと思って。演劇の知識もたくさん持ってらっしゃるので、もっといろいろ教えてもらいたいと思って、入団しました。
にへい : 役者さんのことをよく見てるっていうことですよね。では、トライフルのメンバーとして、稲葉さんから見たトライフルの魅力ってどんなところですか?
稲葉 : う〜ん・・・魅力ですか・・・
松丸 : あるけど・・・こう・・・言葉にしづらいよね(笑)
稲葉 : う〜ん・・・(片山さんには)名古屋を受け止めつつ、名古屋で演劇を広めようと言うからにはという思いもあってなのか、名古屋について知りたいという片山さんの思いが強くて、どんな文化があるのとか、どんな遊びがあるのとか、名古屋を知ろうとしている感じですね。
にへい : 近い目線で演出と役者が接することができるというか。そういう魅力を今感じてる、と。
稲葉 : はい、感じてます。
にへい : そういうのって、お客さまにも通じるよね。松丸さんから見たトライフルというか、トライフルに置ける片山作品はどうですか?



松丸 : NEVER LOSEは元々、同級生中心で集団を作ったので、年齢が近かった上にみんな主張が強いメンバーだったんですけど(笑)、今のトライフルはメンバーの年齢に幅ができて。その中で、共通点を探しながら作品づくりしてるんですね。で、そこでどうしても埋まらない差があったりして、片山自身も作家・演出家として、どっしりとした覚悟がないと向き合えないことを自覚しているからこそ仕上がってくるものっていうのがありますね。でも片山自身はそんなに変わってなくて、集まってくれてる人の中で、じゃあどう創っていこうかっていうのが片山で。今いる人の魅力をそのまま舞台に乗せるのが彼のやり方なんです。だから、それまで他の舞台であまり注目されたことがない役者さんとかも、片山作品に出演したときに、すごくかっこよく見えたりすることが多々あるんです。
稲葉 : (その人の)違う面を引き出そうとするんです。出来上がったキャラクターを誰にやらせようかな、ではなくて、役者を見て、この人に何をやらせようかなっていうところから始めるんですよ。自分自身も知らなかった面を引き出してくれるんです。
松丸 : 役者はそれに甘えちゃいけないんだけどね(笑)
稲葉 :そうなんですよね(笑)
にへい :なるほど。じゃあ最後に、今回の『神々が存在するのかしないのか、我々には知りようもない』の見どころを、お二人から。
松丸 : ギリシャ神話って言っても、そんなとっつきにくいものにはならないと思うので、肩の力を抜いて楽しめる作品になると思います。楽しみにしていてください。
稲葉 : 私自身も台本を読んでてとても楽しいんですね。集団のつながりが、ギリシャ神話の上に乗っかってきてる作品ですので、神話自身だけでなく、そういう思いを感じてもらえたらなと思います。
にへい : 作品を通して、客席とのコミュニケーションを取れるって素敵ですよね。じゃあ、今日は貴重な稽古時間中にご協力いただいて、ありがとうございました。
松丸・稲葉 : ありがとうございました。


【松丸琴子プロフィール】



松丸琴子 –Kotoko Matsumaru- 
1977年、秋田県出身。千葉県で育つ。舞台芸術学院卒業後、マーク義理人情結成に参加。同時期にNEVER LOSEの旗揚げ公演に出演し、第4回目から制作として携わる。2002年に自身のユニットで舞台に立ったのを最後に、以後8年間役者としての活動を休止していたが、2010年9月に菅間馬鈴薯堂『九月の遠い海』於:王子小劇場へ出演、俳優活動を再開した。現在東京在住。


【稲葉みずきプロフィール】



稲葉みずき –Mizuki Inaba- 
1986年、愛知県名古屋市出身。劇団うりんこ附属演劇練習所を経て、その後積極的に様々な舞台に出演。出演作品は『すこやか息子』(柿喰う客)、『童話道程スプラッタァ』(オレンヂスタ)、『もうすぐ夏だね、お父さん』(寅組)等。2009年12月のトライフル出演者オーディションワークショップに参加、前回公演『タバコトーク×ドーナツトーク』より正式メンバーとなった。


 

| インタビュー | 00:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
出演者インタビュー vol.2 【おぐりまさこ】

「パンドラ3」出演者不定期連載インタビュー、第2弾です。

第2弾インタビュー おぐりまさこ(よこしまブロッコリー出演)
インタビュアー ジャコウネズミのパパ(双身機関 代表)

今回は、双身機関の稽古後、とある居酒屋にて、ざっくばらんなインタビューでした。

===============

ジャコウ :あ、どうも、おつかれさまです。
おぐり : おつかれさまです。
ジャコウ : えっとですね、最初ありきたりな質問で申し訳ないんですけども、この道に入られたきっかけを。
おぐり : 演劇を始めたのはですね・・・実は最初はあまり、演劇には興味がなかったんですね。元々は映像に興味があって、で、今、タレント事務所に所属してるんですけど、まあ、だいぶトシとってから始めたわけなんですけど(笑)。で、そこに入ったのは、映像演技の世界に興味があってなんですけどね。
ジャコウ : なんか最初はカタギのサラリーマンだったってお聞きしたんですけど(笑)
おぐり : あ、そうなんです。10年くらいは会社員として働いてまして。30過ぎて、ちょっと身体に異変があって、入院しまして。で、手術したときに、あ、このままやりたいことやらずに死んだら後悔するなーって、「そうだ、京○行こう」じゃないですけど、
ジャコウ : (笑)
おぐり : で、まあ、「そうだ、演技の勉強しよう」って感じで始めたのが(きっかけです)。
ジャコウ : じゃあ元々、役者稼業には興味があって、
おぐり : そうですね。「何かの世界をつくる」ってことに関して興味があったんですけど。でもなんていうか、いろいろ覚悟のできないままにそこまで(30歳まで)きちゃったって感じですね。
ジャコウ : で、今も映像の仕事をしながら、舞台活動を。
おぐり : そうですね、今はどっちかっていうと舞台にはまっちゃってます。



ジャコウ
: 初舞台からよこしま(ブロッコリー)で?
おぐり : いえ、よこしまではなく(所属)事務所のプロデュース公演が初舞台で。で、そこで最初に出会った演出家がにへいさん(よこしまブロッコリー代表・作・演出)です。その前に実はよこしまの舞台を観まして、それまでの演劇のイメージが変わって・・・・
ジャコウ : ああ、演劇もおもしろいかも、って?
おぐり : そうですね、あたしが思ってた演劇のイメージって、演劇の中のほんの一部分だったんだって気づいて。
ジャコウ : たとえば、その「おもしろさ」って、一言でいうのは難しいかもしれないけど、具体的にいうとするとどんな。
おぐり : えーっと・・・・なんだろな・・・・あたしが興味があることって、「人の内側で何が動いてるのか」ってことで、それまであたしが持ってた演劇のイメージって、派手な動きで大きな声で、っていうのだったんですけど(笑)。たとえば、パフォーマンスでも、台詞がなくても、派手な動きでも、結局その人の身体からにじみ出てくるものを見せるってことは、映像だとそれをアップで抜きで撮ったりするものが、舞台だと視線をひきつけるってことに置き換わるだけで・・・それをどんな形(声・動き)で表現するかっていう違いなんだって気づいて。で、舞台だとそれをより近くでリアルに感じられるってところに惹かれたのかな、と。で、それを初めて思ったのが、最初に観たよこしまの舞台でした。
ジャコウ : それまでつくりものだと思ってたものが、意外と演劇ってリアルじゃないかと感じたと。
おぐり : そうですね、うん、そういう感じです。
ジャコウ : なるほど、おもしろいですね。
おぐり : なんというか、衝動的に(この世界へ)。
ジャコウ : 衝動がないと踏み込めないですもんね。で、よこしまに入られて。結構長いですよね?
おぐり : そうですね、気づいたらもう10年ぐらいになっちゃいましたね。
ジャコウ : 僕も初めてよこしまを観たのがずいぶん前になるんですけど、結構メンバーの変遷があるじゃないですか。
おぐり : ああ、そうですねぇ。
ジャコウ : 僕が観た中で、初めからずっと今でも続けてるのっておぐりさんだけじゃないですか(笑)
おぐり : (笑)はい、でも厳密にいうと役者として活動を続けてる中で一番古いのは澤村(一間)くんなんですけど、途中抜けた時期とかがあって、それを差し引くと、まあ若干あたしのが長いかなって感じですね。
ジャコウ : その間、いろいろ作風とかも変わったりしてると思うんですけど、そのあたりってどんな風に感じてらっしゃいますか?
おぐり : う〜ん、作風。今はどんな風に(周りに)映ってるかわからないんですけど、以前はにへいさんがいろんなこと試して、探ってるような感じがしてて。その時いるメンバーを通して、にへいさんがその時感じてる「リアル」を・・・舞台にする・・・その方法を今でも毎回、いろいろ探ってるイメージはありますね。
ジャコウ : メンバーについてはどうですか?以前は先輩役者たちに囲まれてって感じだったと思いますが、今は引っ張る側の立場になってきてると思いますが。
おぐり : あぁ〜〜。引っ張れてたらいいんですけどねぇ(笑)
ジャコウ : いやいやいや(笑)
おぐり : まぁ、立場が変わってきてないといえば嘘になりますけど、う〜ん、なんだろな、自分の立ち位置が変わってきたからなのかわからないですけど、なんだろう、集団の色みたいなものは変わってきてる気はします。
ジャコウ : 僕の勝手なイメージなんですけど、ここ数年、(よこしま作品の)「リアル」の強度がどんどん上がってきてる気がするんですよね。
おぐり : ああ〜。なるほど。
ジャコウ : 昔は「リアル」と同時にいろいろ演劇的な仕掛けを試してる感じがあったんですけど、
おぐり: あ、そうですね。
ジャコウ : ほら、今年僕がにへいさんにムチャ振りしたじゃないですか(笑)
おぐり : ああー(笑)
ジャコウ : まあ、要はサラ・ケイン(あいちトリエンナーレ2010共同事業)なんですけどね。僕がサラ・ケインをにへいさんにぶつけようと思ったのも、実はそのリアルがすごく強くなってきたからで、名古屋でサラ・ケインに向き合えるのはにへいさんだ、と思ったんですよね。
おぐり : 本人が聞いたらきっとすごく喜びますねー。(目の前で写真撮ってますけど)
ジャコウ : (笑)まあ機会があったらちらっと言っておいてください
三人 : (笑)



ジャコウ : それで、どうでした、サラ・ケインやってみて?
おぐり : サラ・ケインはですね、あたしの中でもすごく衝撃的で。正直、(出演の)お話いただくまでは知らなかった作家さんでしたし、自分がそういうものを演じるっていう想像もしてなかったので。で、まあ、あたしは自分が蓄積したの経験の中で何ができるのか、そういうところから探っていったんですけど。違う刺激ももらうんですけど、でも実は、今まで自分が演ってきたことと、そんなにギャップというものは感じなかったんですね。それをどう放出する、どう溜め込んでどう出力するかっていう形が違うだけで。だから、どうしよう、わかんないって感じにはならなかったんです。自分の中で試したいこともいろいろあって、それをこっそり試したりとかして(笑)
ジャコウ :試したかったこと。差し支えなければ。
おぐり : たとえば、よこしまではすごくリアルな「日常」の体を使って演じてるんですけど、それを敢えて抜いて、感じたそのリアルだけを身体の中に溜めていったらいったらどうなるんだろうかとか。そういう意味では、いつもより自由にやらせてもらってたかもしれません。
ジャコウ : なるほど。ところで、あの戯曲(『4時48分サイコシス』・『渇望』)、初めて読んだ時、どう思いました?
おぐり : やっぱり衝撃的でしたし、書かれてることは赤裸々なんですけど、でも、ひょっとしたら、あそこまでは大きくないとしても、自分の中にもそういう思いってあるなって気がして。でもそれをああいう(戯曲という)形で外へ出してしまう、出さずにいられなかった人って、いったいどういう人なんだろうって、すごく考えましたね。
ジャコウ : で、まあ、サラ・ケインが終わって今回「パンドラ3」にも関わってもらってますが、いかがですか?
おぐり : にへいさんもサラ・ケインから何らかの影響を受けてるのかもしれませんが・・・あたしは今回、よこしまで演じる役どころに、サラ・ケインで感じたこととか得たもとか感覚を、ちょっと引用しちゃってる感じはしますね。今演じてる役柄は、思いがいろんな方向に、いろんな大きさで飛んでいってるような役なので。
ジャコウ : ああ、それはムチャ振りをした張本人としては嬉しいですねぇ。とても楽しみです。
おぐり : サラ・ケインと違ってるのは、今回演じる役は言葉を発することが少ないので、その分内側にいろんなものを溜め込んでないと、ただそこにあるもののようになってしまうので、そういう難しさはありますね。
ジャコウ : どちらも根底では何か感じてるんだけど、それを表に現す形が対照的?
おぐり : そうです、そんな感じです。
ジャコウ : ああ、めちゃくちゃ楽しみですねぇ。
おぐり : うわ、ちょっとなんか、自分でハードルを上げてしまった(笑)
ジャコウ : いやいやいや(笑)で、また唐突に話題を変えるんですけど、今後やってみたいこととか。



おぐり : なんだか今、自分の中で「表現」ってことに対してやってみたいことの幅が広がってきていて、たとえば普段やってることと全く違う身体表現とかもそうですし、今あたしは(チラシなどの)宣伝美術をやってるんですけど、今回は舞台美術も自分で創っているので、いろいろ多角的な形で作品づくりに関わっていきたいし・・・役者としては、なんだろう、知らないことが世の中にはまだまだたくさんあるので、そういうことに触れる機会があればなあっていう気がしてます。
ジャコウ : なるほど。今後の活躍を、陰ながら楽しみに拝見していこうと思います。
おぐり : ありがとうございます。
ジャコウ : まずは「パンドラ3が」もうすぐですね。がんばりましょう。
おぐり : はい、がんばります!
ジャコウ : 今日はありがとうございました。
おぐり : ありがとうございました。

【おぐりまさこプロフィール】


2002年より、よこしまブロッコリーに所属、舞台活動開始。
studio macoの名で宣伝美術・映像作品など2次元的表現活動もする傍ら、
個人ユニット「空中空地」では作・演出もするなど、多角的な創作活動をしている。
ブリッジプロモーション所属タレント。
<主な出演作品>
あいちトリエンナーレ共同事業『4時48分サイコシス/渇望』
よこしまブロッコリー 『ライフ・イズ・ストレンジ』など2003年以降ほぼ全作
ショートストーリーなごや第1回大賞作映画化『カヲリの椅子』 
その他TVCM・TVドラマなど多数出演
■個人HP
http://www.studiomaco.net/


| インタビュー | 17:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
出演者インタビュー vol.1 【櫻井春菜子】

「パンドラ3」出演者不定期連載インタビューを掲載します。

第1弾インタビュー 櫻井春菜子
(双身機関出演)
インタビュアー にへいたかひろ(よこしまブロッコリー代表)

===============


にへい : え〜今日は、『パンドラダンス』出演者の櫻井春菜子さんに来ていただいてます。
よろしくお願いします。
櫻井 よろしくお願いします・・・
二人 : (笑)
にへい : えっと〜(笑)、とりあえず、櫻井さんのことから。普段はどういった活動を?
櫻井 : 普段は、「体現帝国」という劇団に所属して活動してます。
にへい : 体現帝国は、どういった感じの(作品を)? 
櫻井 : まだあんまり数を演ってないんでなんとも言えないんですけど、寺山修司さんの作品とか、そういうのが好きな・・・のが主宰なんですけど(笑)、わりと身体とか使って、
にへい : あ、台詞劇というよりはパフォーマンス色が強いというか。
櫻井 : はい、(そういったのに)近いです。 
にへい : じゃあ、普段も双身機関みたいな感じで。
櫻井 : はい、比較的(近いです)。



にへい
: なるほど。では、今回参加することになったきっかけは?
櫻井 : 今年の2月に三重県文化会館でのC.T.T.名古屋の試演会で、双身機関が『パンドラダンス』の試作品を上演したんですけど、そのとき私も出演して。
にへい : ああ、で、そのまま継続で、今回も。
櫻井 : はい、そんな感じです。
にへい : そうなんだ。ジャコウさんが演出する作品には、今までもよく出てたのかな?
櫻井 : いえ、2月の『パンドラダンス』が初めてです。双身機関の作品も、実はそれまでそんなにたくさん観たことなくて・・・
にへい : あ、そうなんだ!なんかすごい、何回も出たことありそうな感じがするんだけど(笑)
櫻井 : いえいえ(笑)
にへい : じゃあ、双身機関は『パンドラダンス』がほぼ初体験、と。
櫻井 : そうですね。

にへい : (双身機関は)今、稽古真っ最中だと思いますが、どうですか?
櫻井 : 稽古自体は5月から始まって、結構長くやってますね。
今回は演劇じゃなくて、ダンス・・・
にへい : あ、完全にダンスなんだ?
櫻井 : ん〜・・・、今はまだそのあたりは演出家ジャコウさんの頭の中にって感じなんですけど、メインは身体を動かしての表現なんですね。で、身体を動かすってことって、ちょっとやそっとじゃできなくて。継続して、積み重ねていってやっと、って感じで。だから、初めは基礎的なことをちゃんと積み重ねて、最近やっと、作品の中身も創っていってるって感じですね。
にへい : そうすると、5月のころと比べると、今の方が双身機関的な身体になってきている感じ?
櫻井 : なってきてる・・・と信じたいですね(笑)
にへい : 体現帝国でも普段身体的な表現をやってるから、双身機関の作品に参加するとか、稽古をしてたりとかしても、そんなに違和感は感じたりはしない?
櫻井 : はい、全然、違和感はなく。色々勉強になることもあって。
にへい : 実際、勉強になることとか、ここ面白いなあって思ったことはどんなことが?
櫻井 : よく稽古でヨガとか合気道とかやってるんですけど、それって、自分の身体のことをちゃんと自分で理解してないと全然できない動きとか多くて。その体験の中であらためて感じることが多いですね。
にへい : 僕も以前ジャコウさんのワークショップでヨガや合気道の触りを体験したことがあるんだけど、そのときも、ヨガや合気道の真理とかって、演技と共通するものが多いなあと思ったんだよね。違う入り口だからこそ見つけられるものってあるよね。
櫻井 : そうですね。



にへい
: ところで、ダンス中心の作品づくりってどんな感じで進むの?僕は普段、会話劇を作・演出してるので、イメージが掴めなくて。双身機関や体現帝国って、バレエとかみたいに振付家の人がいて、って感じとはまた違うんだよね?
櫻井 : 今回の作品に関して言うと、ギリシャ神話とかのテキストを使って、そのまま、とか。
にへい : えっ?そのままって(笑)?
櫻井 : (笑)たとえば、そのテキストを読み手が読むんですけど、ただ朗読するように読むんじゃなくて、(目の前の)人を動かすように読んでみたり。聞く側はそれに反応して動いてみるとか。でもその読まれる「単語」に反応するんじゃなくて、読んでる「音」とか出てくるイメージみたいなものに反応して動くようにするんです。
にへい : へぇ〜、それでシーンができていくんだ。
櫻井 : いや、あたしも正直、それがどうなっていくのかまだ掴みきれてはいないんですけどね(笑)
にへい : じゃあ、結構、即興性が強い感じなのかな?
櫻井 : そうですね。でも、演じ手の特性や、得意な動きを活かすというか、それぞれがシーンからイメージする好きな動きを創ってきてね、とか、たまに課題が出て。それをそのまま取り入れたり。わりと決め事もあったりするんです。
にへい : あ、そうなんだ。即興性は強いけど、即興だけじゃない、と。ところで、そういう即興性の強いものの他に、振り付けや段取りがしっかりついたダンスもあって、そういうものの面白さもあると思うんだけど。
櫻井 : そうですね、あると思います。



にへい : 櫻井さんは、どっちが好きとか、自分に合う、とかある?
櫻井 : 自分が楽しいっていう意味では、即興性が強いものが好きですね。でもそれは、(演じてて)自分が楽しいっていうだけで、やっぱり、(出来上がったものが)いいときもあればよくないというか、何か足りないときもあって。だから、そういった何か足りない時に、決まりごとの力は必要かな、と。でも、それだけだとちょっと・・・。
にへい : つまり、最低限の決まりごとの中で自由に動けるのがいい、と。
櫻井 : そういうことですね(笑)
にへい : それ、理想的だよね(笑)。僕ら(会話劇で)も、台本(に書かれてる文字)にすごく縛られちゃうと、いいことがなかったりするので(笑)。そういうところは身体表現と共通してるのかもね。
櫻井 : そうかもしれません。身体の使い方が違うだけで、そんなに(他の演劇と)違うことをしてるとは思ってなくて。
にへい : 漠然となんだけど、櫻井さんの中では、今回の作品はダンスというより、演劇というモチベーションで向き合ってる感じ?
櫻井 : そうですねぇ・・・なんか「もろダンス!」ともいえないし、ちょうど中間くらいの。
にへい : そうかぁ。それじゃあ、観る側も、いろんな楽しみ方ができそうだね。
櫻井 : そうですね。

にへい : 最後に、『パンドラダンス』の見どころを。まだ創ってる最中なのであれですけど。櫻井さん的に「ここ、見どころ!」ってところは?
櫻井 : う〜〜〜ん、一言でいうのはとても難しいんですけど・・・時間が進むにつれて、役者たちの身体にどんな変化が生まれるのか、とか。そんなところを観てもらいたいです。
にへい : じゃあ、時間がきたのでこの辺で。今日はどうもありがとうございました。
櫻井 : ありがとうございました。


【櫻井春菜子プロフィール】


4歳よりバレエを習う。高校在学時に新体操部に所属。大学入学と同時に演劇を始め
る。身体表現を重視した作品を志向する。
2010年3月 体現帝国に入団、中心俳優として活動する。
主な出演作品に双身機関『パンドラダンスvol.0』(C.T.T.nagoya@三重参加)、
体現帝国『対』、七ツ寺プロデュース『4時48分サイコシス/渇望』がある。

==============
今後も各団体の出演者へのインタビューを掲載していきます。
演出家鼎談を併せて、こちらもお楽しみに。













| インタビュー | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0) |

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上演順決定
「パンドラ3」の上演順決定しました。

12月23日(木・祝)
1.トライフル 2.双身機関
12月24日(金)
1.よこしまブロッコリー 2.双身機関
3.トライフル 4.アフタートーク
12月25 日(土)
1.よこしまブロッコリー 2.トライフル
12月26日(日)
1.よこしまブロッコリー 2.双身機関

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折込情報

「パンドラ3」公演パンフレットへの
チラシ折込を
下記内容にて開催します。


折込方法:一斉
部数:700部
日時:10年12月21日(火)19:00開始
会場:千種文化小劇場ロビー
どうぞよろしくお願いいたします。
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