パンドラ3

−ギリシャ神話を巡る演劇・ダンスの3つの冒険− 双身機関×トライフル×よこしまブロッコリー

  2010年12月23日(木・祝) 双身機関 × トライフル
           24日(金) 双身機関 × トライフル × よこしまブロッコリー
           25日(土) トライフル × よこしまブロッコリー
           26日(日) 双身機関 × よこしまブロッコリー

  名古屋市千種文化小劇場
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パンドラ3 演出家鼎談『ゼウスとワルツ!』vol.3


本格的に稽古を開始した片山氏。
今回はその稽古場にお邪魔してのトークです。

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『ゼウスとワルツ!』vol.3~ギリシャ神話ってどう?~

にへい : 片山くん、お久しぶり、ジャコウさんとゼウスについて話していたんだけど、ざっくりとでいいんだけど、片山君、ゼウスってどんな印象?
片山 : ゼウスってどんな印象かですか(笑)。ギリシャ神話自体は、いろんな文化とかメーカー名とか商品名とか使われていたので、こんなに関係していたのかというのはあったんですけど、ゼウスについて思ってることは、例えばジャコウさんが話題に振った、とても浮気性とか10人の女性と子供を作ったとか。しかもジャコウさんからの質問はそれについて自分の親父と絡めてどう思うとか、なんて無茶振りなんだろう(笑)って聞いてたんですけど。
にへい : (笑)
片山 : まあ、自分の親父とはやはり結びつかないですね。ゼウスについては、本当に何かをした神様とか全く分からないというか。例えばキリスト教のような一神教の神様だと絶対的な権力を持っていて、人間達の価値の判断基準に神様がなってるんですけど、ギリシャ神話っていうのはあまりに神様が多過ぎて、しかも神様が一応、ギリシャ悲劇やギリシャ喜劇、二千何百年前の昔の戯曲の中では人間達には何かを言うのに、実際の生活の中ではあまり関係がないという風に思えてしまう。
だから、ゼウスと父を絡めるというより、ゼウスが自分の父を倒したりとか母に反乱されたりとかあったということが、そんな神々の家族の痴話げんかに僕らを巻き込まないでくれとしか思えないんですね。
だから、(例えば)ギリシャ悲劇をやるのは、(もちろん簡単ではないですけど)やりやすいんですけど、今回、ギリシャ神話を題材にって考えた時に一番困ったのは、あの、例えばパンドラの話だと、開けてはいけないところをあけたとか、実際2、3行、ギリシャ神話に書いてあるだけじゃないですか。
にへい : 確かにいろいろ調べても、ホント短いんだよね(笑)。
片山 : その時にパンドラが何を言ったのかとか、エピメテウスが何と言ったのかとか、会話の部分がなくて、小説の地の部分、物語のあらすじだけが書いてあるじゃないですか?
にへい : うん、2人は結局、こうなったとかね。



片山 : うん。で、まあ、(パンドラ3を)やるとなってからギリシャ神話を読み始めたので非常に困ったのですね。演劇になり辛い。その、別に物語をずっと語ってもいいんですけど、そうするとなんか世界昔話みたい、ゴーゴンをこう倒しましたとか、アキレスはアキレス腱が弱いとか(笑)。
にへい : プラネタリウムでよく出て来そうな話というか。
片山 : うん、あれは星になりましたとか。そういうことをして一本の話にして何が面白いんだとか(笑)。なので、今も相当困ってるんですけど、ただ、ホメロスとか詩が多いんですよ、詩とかことわざとか、あとソフィストっていう哲学者とか。とにかく議論をしたりとかは同時代の言葉として残ってるので、そういうのをかき集めて。まあ、僕の作品は神々がいるのかどうかそんなことは分からないんだってことがタイトルなんですけど、ギリシャ神話の神々を直接書くのではなくて、私達にとって神とはなんだろうって悩んでる人間達を書こうかなって、今、なんとか四苦八苦しながらやっています。
にへい : うん。でも難しいなと思うのが、当時の人達は神様としてたわけだけど、現代の僕達はそういう意味では遠いところがあるわけじゃん。だから現代からの目線でって感じなのかな?
片山 : う〜ん、現代からだと、ほら、日本の八百万の神も、僕らにとってはあんまり関係ないじゃないですか?メジャーな天照とか月読とかまだその辺は分かるんですけど、私はスサノオを信仰していますとか、八岐大蛇の退治を信じてる人もいないだろうし。何と言うかその、太陽が昇るとか雷が落ちるとかそういう自然神をそのまま、昔は神々の子孫だったり、政治的な意図で俺はゼウスの子孫だぞって人達はアテネとかトロイアに居たわけですけど、それ自体が滅びちゃったので、政治的なこととはかなり分離して、単純に昔、僕達は神様をこういう風に感じていた、自分達が理解出来ないことを神様として認知していたって風に、ギリシャ神話があるからそういう風に感じ取れるってのは楽しいですね。一言で言うならば山川草木全てが神だと、神=GODではないと。
にへい : そういう風に考えてたんだ。でも、今の話で片山君とギリシャ神話の距離感がなんとなく見えてくるなって感じがするんだけど?



片山 : 非常に大変なんですけどね(笑)。ソフィストって詭弁家って、今で言うディベートの技術を教える人達が出てくるんですけど、(例えば)アキレスと亀の話でアキレスは亀を抜けないとか、そういうのの酷いのになると相手が何を言っても言い負かせる。今、そういうシーンをやっていたりして。何と言うか、何をやっていてもホント人間ってダメだなって(笑)。
にへい : まあ、その、ギリシャ神話はみんな異様に人間臭い(笑)。英雄なのか神様なのか分からなくなって来る。
片山 : とても人間臭いですよね。ゼウスの息子のヘラクレスの話で巨人族を神様が倒せないから、十二の英雄譚があるけど、巨大イノシシを捕まえたとか、ライオンを退治したとか、なんか、全部動物捕まえてるだけじゃん(笑)。
にへい : 言葉通りにとっていくとそういう所は確かにあるよね。
片山 : だから、最初に読んだときは本当に面白くなくて。何回も何回も読み返して、あ、そういう話なんだって、物語の中からこれってこういうことなんだって読み解いていく面白さ。
にへい : じゃあ、あれかな、お客さんもそれを追体験していくってことなのかな?
片山 : そうですね、ただギリシャ悲劇じゃないので論理的には書いてないんですけど、僕は知らない童謡だったんですけど「一番はじめは一宮♪」とかそういうのを急に入れたりして、いつも戯曲は論理性や整合性を重視して書くんですけど、名古屋の俳優達と一緒に神話からもらったイメージをそのまま形にしていこうってのをやっています。
にへい : イメージをそのまま形に。どんなイメージになるんだろう。楽しみです。片山君、今日は時間を作ってくれてありがとうね!

つづく

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12月23日(木・祝)
1.トライフル 2.双身機関
12月24日(金)
1.よこしまブロッコリー 2.双身機関
3.トライフル 4.アフタートーク
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1.よこしまブロッコリー 2.トライフル
12月26日(日)
1.よこしまブロッコリー 2.双身機関

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部数:700部
日時:10年12月21日(火)19:00開始
会場:千種文化小劇場ロビー
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